朝起きたときに口のなかがねばついている。
そんな経験は誰でも思い当たると思います。
この寝起きの口臭は「モーニングブレス」と呼ばれている人間の生理的口臭のひとつです。
強烈なモーニングブレスの臭いの原因
だれでも口臭はあるもので、仕方ないものですが、寝起きの口臭はとても強烈。
これは寝ている間は唾液の分泌が少なくなるので、口内細菌が爆発的に増えてしまい、口内細菌が発生させる悪臭ガスが口からたくさん出ていることが原因です。
友達との旅行やカップル、夫婦で誰かと一緒に寝て、朝を迎えるときに少しでも口臭をおさえたいものです。
どうすればモーニングブレスが抑えられるのか、調べてみました。
モーニングブレスの対策
徹底した歯磨き
まずは基本となるのは寝る前の歯磨きです。
実は歯磨きが正しくできていない人は多いといわれています。
歯ブラシを動かす範囲が大きすぎたり、歯ブラシに入れる力が強すぎたりと、歯磨きには癖がついてしまいやすいもの。
歯は立体的形をしているので、隙間ができやすく、口内の細菌は好んで隙間に存在しています。
しっかりと歯ブラシを歯の隅々にあてる意識をして磨いていきましょう。
歯ブラシが届かない隙間は、フロスや歯間ブラシを使用するなどのひと手間も大変重要です。
そして歯ブラシは消耗品なので、1〜2か月に一度は買い替えてあげて毛の広がった歯ブラシは使わないようにしましょう。
鏡を見ながら磨き残しがないかチェックしながら歯を磨くのもおすすめです。
寝る前のマウスウォッシュはアルコール無配合のものを
歯磨きの仕上げとしてマウスウォッシュを使用する方も多いと思います。
マウスウォッシュにはすっきり感や殺菌を目的とした、アルコール配合のものもあります。
アルコールは唾液の分泌を抑える作用がありますので、口臭予防が目的であればアルコールは無配合のものを選んで使用するようにしましょう。
舌の汚れを落とす
舌苔と呼ばれる舌の汚れがあると、口臭は強くなります。
舌苔は口内細菌と食べかすなどの塊だからです。
舌苔を落とすには、専用のクリーナーなどを購入して1日1回を目安に使用します。
ごしごしとこするのは絶対にやめましょう。舌は繊細な部分で傷つきやすいので、やさしく少しづつ汚れを落とすことが大切です。
ごしごしとこすっても、舌苔がとれるわけではないので、毎日少しづつキレイにしていきましょう。
寝る前にはお水で水分補給
寝ている間人間は汗をかきます。その量は500mlともいわれていて思ったより、水分が失われた状態になります。
唾液の成分はほとんどが水分です。身体の水分不足を予防するためにも、寝る前にコップ1杯のお水を飲んで就寝しましょう。
すこしの意識で寝起きの爽やかさが変わるかも
いかがでしたか?
手軽にできる対策ばかりなので、少し意識してみると寝起きの不快感が少なくなると思います。
それでもモーニングブレスはよくならない!という方は、もしかすると虫歯や歯周病などの病的口臭の可能性もあります。この場合は治療を行わないと口臭もひどくなる一方です。
もしくは、口をあけて寝てしまっている場合もモーニングブレスは強くなります。
口のテープか、鼻炎の治療、睡眠時無呼吸症候群の治療なども視野にいれてみるといいでしょう。
まずはできる対策をして、モーニングブレスの原因を探ることをおすすめします。