実は歯磨きで口臭が強くなることがあるんです。
口臭予防をしようと意気込んで歯磨きしているのに、どうしたらいいの?
と思っている方に、解説していきます。
歯を磨くと口臭が強くなる理由
口臭の原因となる口内細菌は、口内の舌や歯周ポケットなどにいます。口内細菌は、硫黄化合物という悪臭ガスを発生させるのですが、この悪臭ガスは普段口内の水分に溶けて存在しています。
歯磨きをすることで、硫黄化合物が溶けていた水分が歯ブラシによって、巻き上げられ口内に広がってしまいます。そのため歯磨きしたのに口臭が強くなった、と感じることがあるのです。
磨きすぎも口臭の原因に
口臭を気にする方にたまにいるのが、1日に何度も歯磨きやマウスウォッシュを使うという方です。歯を磨くのもマウスウォッシュも、口臭対策の基本ではありますが、どちらも何度も行えばいいというものではありません。
過剰なケアは唾液の分泌を抑制してしまい、口の渇きの原因になります。
食事のあとには歯を磨く、という基本さえできていれば、日に何度も歯磨きをする必要はないでしょう。
舌の磨きすぎによる口臭
舌苔のケアも口臭予防としてよくオススメされます。
しかし舌苔は正しいケア方法できれいにしなければ、逆に口臭を強めてしまうそうです。
歯ブラシでゴシゴシとこすっている、1日に何度も舌を掃除している、など舌を傷つけることの原因になるようなケアの仕方だと、舌の表面の粘膜が剥がされ乾き、舌苔がつきやすい舌になってしまいます。
無理に舌苔を落とそうとしないで、まずは舌を守る作用ももつ唾液の分泌を促すよう、よく噛んで食べる、ストレスをため過ぎないなどの意識をしましょう。
口臭を悪化させないケア方法
力をいれすぎない
1日に2~3回、食事の後に歯磨きをするようにしましょう。
力をいれすぎず、歯ブラシの毛が広がらない程度に力をいれるようにします。
歯ブラシは角度も大切で、ブラシの毛が歯と歯茎の隙間に入るようなイメージで磨いていきます。
ストロークは小刻みにしてやさしく、丁寧に磨きましょう。
歯間ブラシとマウスウォッシュ
歯間ブラシとフロスなどを使って、歯と歯の間に溜まる歯垢を取ってから歯磨きを行うのも、口臭予防に有効です。
マウスウォッシュを使用する場合は、歯磨きのあとにアルコールが入っていないものを使用するようにして、刺激と唾液の抑制がないようにします。