ストレス社会といわれるようになって長い期間がすぎましたが、
現代人のストレスは少なくなるどころか、増えていっているように感じます。
そんな誰でも感じているストレスは、口臭にも体臭にも強くかかわることがわかっています。
今回はストレスと臭いの関係と、改善方法を調べてみました!
ストレス臭という新しい発見
2018年資生堂の研究で、ストレスを受けると人間の皮膚から「ストレス臭」が発散されるということが見つかりました。
緊張状態(血中のコルチゾール値の上昇や心拍数の上昇から自律神経の交感神経が優位な状態)の人からは共通して「ネギのような臭い」がするというものです。
ネギ臭は、硫黄のような臭いともいわれます。
会議や発表など緊張する場や満員電車などのストレス過な中では、もしかすると自分の体臭もネギのような臭いになっているのかもしれません。
ストレス臭の正体は皮膚からでるガス
私たち人間は目には見えないですが、皮膚から気体ガスを発散しているそうです。
この気体ガスは臭いのない二酸化炭素や、臭いのあるアンモニアなどさまざま。
ニンニク料理やお酒をたくさん食べた後、1日たつと体臭が強くなることがあると思います。
呼気などにも臭い成分は含まれるので、皮膚からの発散が臭いの全てではないですが、これも気体ガスがでているということです。
どうしたらストレス臭を抑えられるのか?
2018年に発表されて、まだ研究中であるストレス臭。
対応策も確立されていません。
今わかっているのは、ストレス臭と呼んでいる気体ガスの主要成分は、ジメチルトリスルフィドとアリルメルカプタンの2つであるというところまで。
この2つの臭い成分を抑制する方法が確立されれば、ストレス臭も簡単に解消できるようになるかもしれません。
ストレスで口臭も強くなる
緊張状態が続き、ストレスが多くなると、身体は自律神経が交感神経優位になります。
この状態では、唾液の分泌が少なくなるので、口内が乾燥し口内細菌が増えて口臭が強くなります。
緊張しているときには、口がねばつくという経験をしたことがある方も多いと思いますが、そのときには口臭も強くなっていると思った方がよいでしょう。
水を小まめに飲むなどの対策が必要です。
ストレス臭の対策は軽めのウォーキングを
ストレス臭の存在を知ったからには、なにか対策をしたいもの。
そこで、いまできる対策を考えてみました。
まずはストレスを過度に感じすぎる環境から逃れられればそれが一番いいですが、なかなか難しいですよね。
日常でのストレス解消は「運動」がオススメです。
運動といっても軽いものでよく、毎日30分~60分のウォーキングを行うだけもストレスの解消に有効です。
ウォーキングは、ストレスホルモンといわれるコルチゾールのレベルを低くする効果も期待できます。
さらに、ウォーキングをすると、脳内でエンドルフィンという物質が分泌されます。
エンドルフィンは気持ちを前向きにする幸福感をもたらす物質といわれています。
そして、ウォーキングをジムではなく外で行えば太陽光を浴びられます。
太陽光はセロトニンの分泌を促してくれて、体内時計が整うので睡眠の質も向上するといわれています。
朝起きて、少し早めに家をでて少し遠回りで会社に行くなど歩く機会を増やすとストレスレベルも減り、運動効果すっきりと一日を始められるのでオススメです。